2014年5月23日金曜日

R33 エンストの原因

先日、R33スカイラインのフェンダーツメ折加工で来店予定のお客様よりTELがありました。
当社に向かう途中の信号待ちで突然エンストしてしまったのこと。その後エンジンはかかるもすぐ
ストール。最初はすごく調子が良かったんですが突然エンストしてしまって・・・。とのこと。今、JAFを呼んだんで少し遅くなります。
しばらくして、到着後すぐお車をピットに入れて症状を見るとたしかにエンジンはかかる。がすぐ回転が落ちエンスト。アクセルをあおると少し保つがすぐストールしてしまう。
とりあえず燃料ポンプのチェック。キーをONにしてポンプの作動音を確認。GT-Rポンプ装着車なので音での作動確認は容易にでき、フィルターの詰まりをチェックするためにパイプを外すときれいなピンクのガソリンが勢い良くピュー。ポンプはないなと思いつつプラグを確認すると6本全部黒くすすけております。
パワトラかな?そういえばRB25の在庫あったなと倉庫を探し交換しても症状は変わらず。
もちろん、パイプ抜けはチェックずみ。アクセルをあおると1次的に2000回転ぐらいまで上がるのでAACの線も排除。点火もタイミングライトで確認するとバッチリ点火しております。念のため圧縮も計ると全部9・7以上最高9・9。トラブルシューティングをしてみるとO2センサー異状
これ、もかしてだけど~、もしかしてだけど~RB25特有のエンスト迷宮(ラビリンズ)にはまってるんじゃないの~っと 歌いながらエアフロの在庫を探すと、Z32のエアフロと32GT-Rのエアフロしかないのでとりあえず異形パイプでつなげたり、配線を加工して取り付けるとあらびっくり
32GT-Rエアフロでちょっと状態が良い感じ。でもやっぱりストール。
とりあえずR33前期用エアフロの中古を探し取り付けようと思いヤフオクやらUパーツ業者に問い合わせるが状態のよいものはエアフロに限らず少ない模様。現状販売ならありますよと業者より
連絡がありえり好みできないので注文。
エアフロ交換してみるとなんと、変化なし。それどころか、しばらくすると全然かからっくなって
しまった。
しばらく考えてAFCを外すとエンジンはかかるがまたストール。

まてよ。AFCを外しノーマルの燃料供給だとかかるということは、燃料ポンプの線を最初に排除したけどやっぱりポンプ???

でも、プラグはすすけているし燃圧はあるしと自問自答しながらチェックするとやっぱりポンプは勢い良く作動 。再度燃料パイプを外したままキーをONにしたまま5秒ぐらいするとポンプが自動的
に停止。
あれ、なんでやねん?パイプはずして負圧がかからないからポンプは停止しないはずなに???
やっぱり燃料か?ラビリンズから抜けられそうな気がしてきた。
つまり、なんらかの原因で5秒分の燃料で初爆。その後アクセルをあおるとポンプは少し燃料を送るがパンパンいいながらストール。プラグのすすは、5秒分のガソリンでついたものと考えると
つじつまが合う。
トランク内のリレーをチェックするが問題なし。
もうポンプ本体を交換するしかないかと思い交換すると、復活しました。R33くん。

ネットでもエンスト奨励は多いのですが今回は結構難問でした。最後にAFCを再設定して終了。
GT-Rポンプって悪くなる時ってこんな感じなんでしょうか?調子良かったのに信号待ちで突然エンストしたり、最初調子よく動いたりするもんだからなかなか答えが見つかりませんでした。
今回のR33はレアケースかも知れませんが皆様の参考になればと思います。
偉そうにスイマセン。